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2007年9月

2007年9月30日 (日)

Kate Nash

< 2007. 04. 19 @ Electric Ballroom, Camden Crawl '07 >

今、なにかと話題の Kate Nash であるが、http://www.katenash.co.uk/ 今年の4月の時点では、まだ「時の人」というほどの盛り上がりではなかった。春先の Camden Crawl のオープニングを飾ったわけであるが、さすがに会場にはまだまだゆとりがあった。比較的ゆったりと見ることができたのである。最近のマスコミへの登場の仕方から、よく Lily Allen と比較して語られたりするのだが、Kate Nash の持つ「宅録」感の方が、われわれ音楽好きの共感を呼ぶような気がする。そもそも毛色、全然違うんですけど。乱暴な歌詞をほのぼの唄うステージも、なかなか良かったです。

その後ヒット曲も出て、全国区でお茶の間の人になったわけだが、その間いろいろ苦労もあったに違いない。とある朝、子供向け音楽情報番組を見ていたら、「貧乏な Kate に、お金をください」というとんでもない企画をやっていて、ひっくり返った。TVのレポーターと彼女が街中へ出て、道行く人に「Kateにやってほしいこと」をリストの中から選ばせるのである。なんかの早食いとか。彼女がそれをやって、お金をめぐんでもらう、というものであった。・・・・・とはいえ、まったく苦労に感じていない風情でもあったが。

時は流れて数ヶ月の今年の夏、Reading Festival 2007。最終日の午後、Devendra Benhart を Radio One ステージ(大テント)でまったりと観ていたが、至幸のうちに終了したので、Carling ステージ(小テント)に向かって歩き出した。その日の残りは小テントで過ごそうと考えたのである。

ところが、こんな経験をするのは Reading Festival に毎年通っていてはじめてなのだが、小テントの客すべてが一気に大テントに移動する「大波」に飲み込まれ、逆に向かおうとする我々は一歩も前に進めなくなってしまったのであった。巨大な集団が一直線に目的地に突き進む。まさに「大移動」、グレート・マイグレーションである。なんだなんだなんだと思ったが、実はこれは 「直前に終わった Kate Nash → これから始まるJamie T 」 という観客の移動なのであった。

Kate Nash と Jamie T の「お茶の間巨頭」は、客層が全く同一だったわけである。想像にかたくなく、彼女のセット(小ステージ)は、尋常ならざる混みようであったらしい。Jamie T も混むではあろうが、スペースが広い分(大テント)、そちらの観客はまだ人間の尊厳が保てたと思う。

Kate のステージは観なかったが、「早食い」のシーンを思い出し、彼女の成功を心の中で祝いながらも、人波に翻弄されつつ、別なミュージシャンを目指して小テントに向かうのであった。

2007年9月29日 (土)

The Like

< 08. 03. 2006 @ Barfly, Camden, London >

「セレブなミュージシャン」というキャッチフレーはいかがなものであろうか。ミュージシャンはセレブリティではなかったのか、と思うのだが。

『親が音楽業界でそれなりのポジションを築いている方々の、娘たちが結成したバンド』、という触れ込みで、セレブなことになっているのが、The Like である。http://www.ilikethelike.com/house/

彼女たちに罪は無いのだが、彼らの音の方向性と何の関係も無い売り出し方であるがゆえに寂しいものがある。

セレブな方々とは気がつかなかったが、[ June Gloom ] という曲がキャッチーだったので、彼らのロンドン上陸ライブを観にいった。昼間の Barfly、しかも Bar フロアという厳しいコンデションではあったが。

あまり記憶に残るライブではなかったが、演奏終了後、観客の中に Kelly Osbourne を発見。やはりこれが「セレブ」ということか。そして、会場の中で Kelly のあとをピットリとくっついて歩いた自分も、やはりセレブ好きであった

2006年も夏になると、フジロックや Reading Festival にも The Like出演したようであった。彼らを観た多くの人たちにも、どうセレブだったか感想を聞きたいと思うのである。Like_2

photo @ camden barfly by wear the trouthers

2007年9月28日 (金)

Ox.Eagle.Lion.Man

< 2007. 05. 05 @ Scala, Kings Cross, London ( Chalk) >

今はどこでやっているのか知らないが、Scala で行なわれていた Chalk イベントは、2つのルームで売り出し中のバンドがぞろぞろ出てくるので、なかなかお得な催しであった。土曜の夜になると若作りをしてよく出かけたものである。

その日初めて観ることとなる Ox.Eagle.Lion.Man は、何というか、絵に描いたような失神系グループサウンズ・ロックである。ボーカルのファッションもなりきっており、予想通り、最後はステージ上で失神だ。見た目的にはなかなか面白いバンド、といえる。いつの時代も、こういう人っているんですね。 www.myspace.com/oxeaglelionman 

Ox

ただ、このバンドの明らかな問題点は、ボーカルの歌がとても下手、つまり歌唱力がまったく無いことにある。メロディがまったくわからないんだもの。観客席から聴く限り。

従って、「このボーカルを代えて、歌がうまくなると、かなり良いバンドになる」←→「このボーカルのキャラが無いと、このバンドが成り立たない」という、とても困った矛盾をはらんだバンドなのであった。

その後、見てはいないが Camden Barfly や、今年の Glastongury Festival の前夜祭でも演奏している注目株のようではある。まずは練習だ。とりあえず歌って、歌って、歌いこめ。できることから始めろ。

Ox.Eagle.Lion.Man その2

(せっかくコメントをいただきましたが、わたしの方からコメントバックできないので記事に追記します。)

そうですか。それでこの夜観客として彼女(ピーチズ・ゲルドフ)の姿があったわけですね。わたしは当日のメインアクトである The Teenagers を観にきたものだと思っておりました。若いお二人のお付き合いを、あたたかく見守りたいものです。 (2008. 01. 17 funga77)

2007年9月27日 (木)

New Order

< 2001. 10. 12 @ Brixton Academy, London >

かなり古い話だが、New Order が久々にツアーをやるというので、2001年のことであるが観にいくことにした。そういえば過去に一度も観たことがなかったし。縁起物気分で出かけた。

ベーシストの Peter Hook 氏の演奏は、大きく股を広げ、ベースギターをぶんまわし、ステージアクションも大きく、まるで、ロック・ミュージシャンのようであった。これは、こういうことで、良いのだろうか、Joy Division ? どっかで覚醒してしまったんだろうなあ。オレはロックだ!と。

はしゃぎすぎのオヤジを見て、自分のことも時には冷静な目で戒めなければならない、と真剣に思った。

2007年9月26日 (水)

Klaxons

< 2006. 05. 13 @ Shepherds Bush Empire, London with The Rakes >

< 2006. 08. 27 @ Reading Festival 2006, Carling Stage >

< 2006. 10. 13 @ Koko, Camde, London ( Club NME on Tour) >

Klaxons のみなさん、マーキュリー2007の受賞おめでとうございます。ここまでの成功をおさめたのは彼らの才能と不断の努力、そしてチャンスにも恵まれていたからに違いない。さらには、彼らを支えた友人や家族の有形・無形の支援があったからだろう。http://www.klaxons.net/

ところで、2005年の個人的なベスト・バンドは The Rakes で、何度か観にいったわけだが、2006年のに入るとかなりの成功を収めつつあり、西ロンドンの Shepherds Bush Empire でのコンサートを、彼らの成功を祝う気持ちで観に行くことにした。実は前座で Klaxons が出る、というのもひとつ理由ではあった。

当時、New Rave 系のファッションに対する造詣がまったく無かったため、ミッキーマウス柄の服を着たガタイの良い若者が、全員で同じフレーズを裏声で歌うという、一種キワモノ感のあるバンドの実態を見ておきたい、という程度の気持ちだったのではあるが。

さて当日。開場には早めに入って、自分の好きな場所をとった。普段ライブハウスでは当然立ちながら観ているわけであるが、客席がたくさんある会場ではできれば座りたい。ここ Shepherds Bush Empire では、気力のある若者は Stalls というステージ前で飛び跳ね、われわれ体力も気力も弱っている者は Circle という2階・3階席で見ることになっている。その日は2階席の左翼一番前の座席。すなわちステージを真上斜めから垣間見ることのできるベストポジションを押えた。

ところが、通常では我々以上に気力のなさそうな若者で占められているそのスペースを、その日我々と分かち合ったのは、お母さん風情の方たちとその息子(中学生程度)、という、かなり似つかわしくない人々だったのである。しかもそのお母さんたちの気合がハンパでない迫力をかもしだしていた。

ほどなくして Klaxons の演奏が始まると、お母さんたちの興奮は一気に最高潮に達した。そう、お母さんたちは、見た目がややヨンさまに似ているバンドのメンバーを応援していた、のではなく、バンドのメンバーのお母さん(家族連れ)、その人たちだったのである。それは演奏の直後、歓声のさなかバンドのメンバーとお母さんたちが手を振り合っていたことで、確認できた。お母さんたち。最高の応援でしたね。

ところで、メインの The Rakes が始まる前に、一族郎党は、みんな息子たちに会いに座席を立ってしまい、もどってこなかったのである。なんというか・・・・観ていけよ、せっかっくなんだから。息子たちもデカくなるかもよ。

その後の彼らの活躍はここで言うまでもないだろう。それから3ヶ月後の Reading Festival 2006 では、会場(Carling Tent) のど真ん中にいたにもかかわらず、ほぼ一瞬たりとも彼らの演奏する姿を見ることができないほど混んでいた。後ろを向いてややうずくまり姿勢のまま、まったくく身動きが取れなくなってしまったのである。お母さん、息子たちはものすごいことになってきたよ・・・・・。

さらにその2ヵ月後。いわゆる New Rave ツアーでは自信にあふれたステージを、今度はじっくりと楽しむことができた。このときもお母さんたちは会場の中で声援を送っていたのであろうか。

2007年9月25日 (火)

Mooney Suzuki

< 2004. 09. 08 @ The Garage, Islington, London >

< 2004. 11. 26 @ Carling Academy Islington, London >

一般的には『一発屋』と呼んで差し支えないだろう。キワモノの発掘では定評のある XFM が、The Darkness、そして Electric Six に続いてわれわれリスナーに真価を問うてきたのが、New York の中堅バンド(だが一般には無名)の Mooney Suzuki であった。http://themooneysuzuki.com/ 

Ms

2004年当時の新曲 [ Alives And Amplified ] の、イヤミなくらいこってりした暑苦しさが、妙な爽快感を脳にもたらしたものである。しかしながら、ややあざとい感じがしないでもない曲作りが、旧来からのファンや、日本のプレスからは評価されていなかった、と記憶している。自分としては、好きなのはこの曲だけですが。

さて、突然「外国」であるUKで注目となっとこともあるのだろうか、ヒット曲を引っさげての彼らのUK上陸ライブを The Garage で観たのであるが、ものすごいがんばりようであった。観客としては、十二分に堪能できたのである。ドラマーなどは、演奏中にステージ上で「這いつくばりジャンプ」 ([ Alive & Amplified ] のプロモ・ビデオ参照 http://www.youtube.com/watch?v=2rJnIS5JWHw )をおこなうのであるが、そんなもの、最前列の観客以外誰も見えないであろう。かなり体力を消耗すると思うのだが。ついにはステージ上のセットをめちゃくちゃに破壊して、ドラムのキットも四散して、全曲を終了し終えたのであった。割れんばかりの観客の声援。そしてアンコールを求める鳴り止まない手拍子。ついにアンコール・・・・・・・・・・・・・・ところで、どうやってやるの、こんな状態でアンコール。

実はここから20分以上かけてメンバー全員がステージ上で、セットを組み立てなおし、楽器のチューニングをしなおしたのである。会場の人は怒っているようにも見え、あまり協力的ではなかった。その間20分もの間、手拍子を続けていた観客もえらいけどな。

勢いよく壊したものを、その壊した本人たちが一生懸命時間をかけてなおす。このどうしようもなく間抜けな光景のあと、本当にうれしそうアンコールを演奏する彼らを観て、なにかとてもいいものを見た気がして心が温まったのである。

その2ヵ月後。今度は正式なUKツアーが始まった。再びロンドンにも来たので足をはこんだのだが、このときのことは全く記憶にない。ほとんど観にいったことすら忘れかけている。彼らは前回でエネルギーを使い果たしてしまったのか?

来月、つまり2007年の10月から、久しぶりの新作を引っさげてのUKツアーが始まるらしい。なんかメンバーも代わったみたいだし、新しい楽曲も彼ら本来の「音」が中心のようである。たぶん、行かないな、と思う。こちらもあの The Garage でエネルギーを使い果たしてしまったようだ。

2007年9月24日 (月)

Six By Seven

< 2002. 04. 08 @ ULU, London >

< 2003. 10. 22 @ Lock17 (Dingwalls), London >

< 2004. 06. 01 @ ICA , London>

< 2004. 11. 01 @ ICA , London>

< 2005. 02. 05 @ Garage, London >

『縁がないバンド』というものがある。こちらは何とか観にいきたい、と思っているのだが、先方の事情と、こちらの事情がともに悪い方にころがって、なかなか遭遇ができないバンドのことである。

サイケ・ロック界の中堅(というかベテラン)の Six BySeven  www.myspace.com/sixbysevenmusic  は、デビュー当時からお気に入りのバンドであった。かなり以前の Reading Festival でちょこっとだけ垣間見たことはあるのだが、じっくり腰を落ち着けて、というか、どっぷりサイケな動きに身をゆだねている観客に囲まれながら、彼らの世界に浸りたいと考えた。ちょうど2枚目のアルバムが出た後あたりだ。1枚目と2枚目は、かなり優れた作品だと思っている。

そこで、彼らのライブが London で催されることを知って、最初に前売り券を購入したのが上記の2002年。実はそれ以来、5枚の前売り券が未使用のまま手元にある。そう、過去5回にわたって、チケットを手にしながら、実際は一度も見ることができなかった、ということです。

勤め人で急な残業も多いため、なかなか平日のライブにはいけないことが多い。そんなことで泣く泣く観ることができなかったことが数回。そして、なぜだかわからないが、直前になってからバンドの都合でキャンセルになってしまったものが数回、ということなのである。

これはかなり『縁のないバンド』の部類に入るのではないだろうか?キャンセルになったのなら払い戻しの手続きをすればいいようなものだが、それをすると薄い縁がさらに消え入ってしまいそうで、怖くてできない気もする。もったいないですが・・・・。

数年前に出た新作は、けっこうカスのようなものであったが、意地もあったので次の機会をとうかがっていた矢先、「解散!」といううわさが飛び込んできた。俺の負けか、と。人の縁とは、やはりこういうものなのであろう。

ところが。

なんと今週の27日、London 北西 Kilburn の Luminaire で彼らが演奏するという情報が!当然、前売り券を予約した。天命を待つつもりで当日を迎えようと思う。

ところで、ULU から Luminaire へのベニュー変遷を見てみると、確実にしかも着実に小さくなってきておりますな。今回見逃すと、次はどこになってしまうのだろう。

2007年9月23日 (日)

I Was a Cub Scout

< 2007. 06. 30 @ Dingwalls (Lock17), London >

夏前、週末のお昼過ぎ、カムデンの街をうろついていたら、マーケット内の Dingwall からなにやら演奏中の気配が感じられた。外の張り紙を見てみると、I Was a Cub Scout だと。www.myspace.com/iwasacubscout 

最近はアンダー・エイジがブームになっているので、昼真からこういったライブが多いようだ。せっかくなので、入ってみることにした。ちょっとチェックしておきたかったバンドでもあるし。入り口の屈強な黒いお兄さんに料金を尋ねると、「もう演奏も終盤だから、タダでいいよ。」

入ってみると、おお、やっている。お約束なので、まずバーでビールを購入。ステージを振り返ると、「This is our last song」。 ・・・・・・・。

けっきょくなんだかよくわかりませんでしたので、次回期待。

Iwacs

2007年9月22日 (土)

The Cribs

< 2005. 10. 25 @ Carling Academy Brixton (with Kaiser Chief/Maximo Park >

< 2005. 11. 03 @ ULU, London >

< 2006. 08. 27 @ Reading Festival 2006, Main Stage >

< 2007. 09 .20 @ La Maroquinerie, Paris >

昨晩、久しぶりに The Cribs を観た。 http://www.thecribs.com/ パリの東側にあるライブハウスで行なわれた、月イチのインディ系イベントだ。たいがいの場合、UKのバンドがトリを勤めることになっているようである。安心して楽しめた、というか、まあいいステージであった。フランスの若者も大喜びだ。こういう音、みんなやっぱり好きなのね。

彼らレベルのバンドを、小さめのハコで間近に楽しめるのは、パリを含めた『外国』のよいところであろう。 先日 Klaxons の皆さんがインタビューで、「今回のドイツ公演は、会場についてみたら、こんなにちっちゃいところでビックリだよ。」という、とてつもない生意気な発言をされていたが、ファンからすれば、近くで楽しめてありがたいことである。

実は The Cribs のことはずいぶん以前から観に行きたい、と思っていたのだが、なぜかなかなかチャンスに恵まれなかった。思い余って、2005年の10月、Kaiser Chief がトリを勤める大会場でのイベントの、オープニング・アクトに出演する彼らを観にいくことにしたのである。彼らがお目当てなので、開場前から寒空の下、並んで待っていた。

ところが、開演30分前に開門したものの、列は遅々として進まない。ついにはどうやら The Cribs のものと思われる演奏が、建物の外側にまで聞こえてくる始末。持ち時間の少ない前座バンドの、結局半分くらいしか見ることができなかったのである。開場前から並んでいても、見ることのできないバンドの存在意義って、いったい何だ。他人事とはいえ、悲しい。

その日は、程なくして会場を後にした。直後に発見したのだが、翌週ULUでヘッドラインを勤めており、そちらのほうも見に行った。ちょっと雪辱をはらした気がする。でも悔しいが。これ以降、Carling Brixton Academy には足を運んでいない。

2007年9月21日 (金)

The Editors

< 2005. 05. 24 @ Barfly, Camden, London >

< 2005. 08. 27 @ Reading festival 2005 >

< 2005. 10. 10 @ Astoria, London > from meanfiddler

さて、今日はどのバンドの話を書こうかと思って、手が止まった。よく考えたら、このブログをはじめたのは、『最近観たライブの、新人バンドの話』を書きたかったから・・・ではない。あるとき過去をふいに振り返って、あの時あんなバンドみたなあ、当時はああ思ったけど、今から考えると・・・。 などという、思い出にふけった感想を記録しておきたいという、全くもって老人のような動機にもとづくものである。

そのようなわけで、基本は昔話を書きたい。昨日今日見た新人は、2年ほど時がたってから、「人生って、浮いたり沈んだり、いろいろですね。」、という話をライブそのものの感想とあわせて語りたい、と考えたわけだ。・・・・・まあ、そんなたいそうなことでもないが。

というわけで、本題。

2007年現在、すっかり人気者になった The Editors  ( http://www.editorsofficial.com/ ) であるが、運よく人気の広がる様子を実感する経験ができた。彼らを観たのはこの2005年の3回だけである。

もともとラジオでかかっていた [ Munich ] がなかなかいい感じだったので、CDシングルを買って、車に乗ってよく聴いていた。MySpace という文明の利器が当時すでに存在していたであろうにも関わらず、何の事前チェックもせず、メンバーの顔カタチもわからないまま、とりあえず無防備にいつものように Camden の Barfly に向かったのである。まだMTV2でも見かけなかった時期だ。

キャパ300のこのベニューは、これもいつものようにかなり混んでいたのだが、演奏開始と同時に一気に引き込まれてしまった。Tom (V) も Chris (G) もかなりの存在感だ。特にTomのステージアクションというか、感情の赴くままの動きは、強い緊張感を発しており、決して間延びしていない。とても充実したステージだったし、またすぐ観たい!と思わせるものであった。ギターの Chris も引き立つキャラクターだ。このとき彼は、演奏中何度も何度もTomの方にくっついて行き、ギターを演奏しながら、Tomの肩や背中に頭をこすりつけ、しなだれかかって、なついているのであった。これを我々は。親しみをこめて「なつき虫」と呼ぶことにした。本人たちは知らんと思うが。

それから3ヶ月後、8月のReading Festival。Radio 1 ステージ(大テント)で再会し、10月の Mean Fiddler は、人気が出たので隣の Astoria に格上げ。ともにいいステージだったが、もう「なつき虫」を見ることはできなかった。ステージ広いとできないんですね、あれは。

つい今しがた、テレビから彼らの最新曲プロもが流れてきたので、書いてみた。最近の彼らの曲からは、あのときの、Barflyでの緊張感が全然感じられない。正直、そう思う。残念だ。

2007年9月20日 (木)

we are THE PHYSICS

< 2007. 05. 18 @ Pressure Point , Great Escape '07 Brighton >

< 2007. 09. 08 @ Buffalo Bar, Islington, London >

家でCDを聴くのに飽き足らず、わざわざ足を運んで現物を見に行くのには、個人個人でそれぞれ理由があるはずだ。もちろんそのミュージシャンが好きだったり、興味があったりして出かけていくわけだが。しかし、彼らがステージ上でいったいどんな動きをするのか。これは実際ライブを見に行く醍醐味というか、大きな動機付けのひとつではないだろうか。

好きなミュージシャンであっても、もしステージ上での動きがしょんぼりしていたり、あるいは「それをやってはダメッ!」というような挙動に出た場合、著しく点数は低くなる。そしてもう一度観たい、とはもはや思わない。やっぱり、CDアーチストだよね、と。

we are THE PHYSICS は、彼らの [ Less Than Three ] という曲がかなり気に入っていたため、今年の Great Escape の二日目、わくわくと出かけたのであった。http://www.myspace.com/wearethephysics

Wap1_2

ところが、この人たちの「動き」「表情」の一つ一つが、たいへんツボにはまってしまった。なんと言っていいかわからないので、これ [Less Than Three] を参照ください。バンド全員がこの方向性をこよなく愛している感じが伝わってきて、こちらもうれしくなる。今年のベスト・ライブアクションが観れた!という充実感です。やっぱり、ライブめぐりは止められませんな。

これは何回でも観たい、と思ったので、先日ロンドンでのセットを見てきた。一番前で。動きのパターンとエンターテイメントはバージョンアップしておりました。満足。

日本でも人気でそうな気がするんだけどなあ。

We Are The Physics その2

2007年9月19日 (水)

Screaming Tea Party

< 2007. 06. 08 @ Water Rats, Kings Cross, London >

遠い異国で、しかも最近こんなにVISAが難しくなってきているイギリスで、同胞(大和民族)ががんばっている姿のを見るのは、うれしい。だが、そんな感情抜きに Screaming Tea Party を今年のベスト新人のリストに加えるのに躊躇はいらないだろう。そう思えるほど、圧倒させるステージであった。http://www.myspace.com/screamingteaparty 

実は、今年個人的にイチオシのバンド、 Pete and the Pirates のシングル発売記念のライブを観にいった折、同じレーベルである彼らが前のステージを務めていのだ。すでに怪作 [ Between Air and Air ] が各種オムニバスCDで発表されていたこの彼ら Screaming Tea Party の、爆音かき鳴らしチェインソー・ギター (by NME ) も楽しみのひとつであった。

エフェクターをあれだけ数珠つなぎにするバンドは、久しぶりに見たなあ。あんなにあると、何がどう違うかわからん気もするが、結局ノイズになることは確かのようだ。日本人の職人魂を見た思いである。カッコ良かったよ、ニーやん。ところで、彼のオフィシャル・ニックネームが Niyan であるとしても、会ったこともない方のことを『ニーやん』と呼ぶのは、ちょっと照れます。日本人だし。そんなわけで、ステージが終わっても決して声をかけず、影ながら力強くエールを送り続けたい。ただ、日本語の歌は、ナンだったぞ。

ところで、日本人青年男子 x 2名 + イタリア人成年女子 x 1名、という編成は、Blond Red Head の反対ですな。超小ネタですが。

● Screaming Tea Party その2

2007年9月18日 (火)

Agaskodo Teliverek

< 2007.08.04 @ Windmill, Brixton, London >

バンドにとって見た目のインパクトは重要だ。「こいつら、生で観てぇ!」と思わせる力強さが写真から伝わるだけで、そのバンドの勝ちです。

Agaskodo Teliverek (自分は、『アガリスク・テレタビー』と唱えている。全然覚えられない名前なので。)のビジュアルは、何の迷いも感じさせない。http://www.myspace.com/agaskodoteliverek

こんな人たち。

At3

で、こんな人たちです。

At4

・・・・・・・・・・・・・・。

MySpaceで拾える音は、「?」もあったが、新曲の[ The Gay Hussar ]は、けっこう良かったよ。ライブも。今年のインディ名曲選に、一応ノミネートしておきたい。

普通の若者らしい格好で登場したため、一瞬不安になる。が、機材のセットと合わせて演奏前にステージ上で着替えてくれた。それもふくめて良いステージだったと言える。なんといっても「生」で観れたんだし。

正直言うと、日本人女性(と思われる)ダンサー兼ときどき掛け声のメンバーが居て、この人が主役のように見えてしまうと、このバンドの持ち味、魅力が100%は出てこない気がする。アートロッカーの王道をすすんで、がんばってほしい。応援しますね。

Agaskodo Teliverek その2

2007年9月14日 (金)

XX Teens

< 2007.05.19 @ The Great Escape, Kabuki, Brighton>

< 2007.06.22 @ Glastonbury Festival Dance Tent East >

40を半ばも過ぎたオヤジが言うのもなんだが、いま一番「ライブがカッコいい!」といえるのは、XX Teens だろう。http://www.myspace.com/xxteens 

グラストンベリーのほうは、なぜだかPAがとても悪かったのでカウント外。だがグレート・エスケープ’07のほうは、Kabuki (Sumo) という、やや小さめのベニューだったが、とてつもないインパクトであった。ドラムが最前列に出て、無表情に、真剣に、客側を凝視しながら、ただただ力強く打ち続ける。客であるわれわれは、ぞの50センチ前方だ (すこし誇張)。 全員ただキマっているだけか、それとも天才か。ベースのハゲ具合さえ、なおカッコ良い。

いま、『何回でも観たい』と思わせる、数少ないバンドだ。

Xx_2

The Chapman Family

<2007.09.01 @ King's College, LONDON>

待望かなって、The Chapman Family を観た。期待も大きかったけど結構いいバンドだった。[ Kids are not alright ]は、My 2007年 アンセムです。客いなかったけど、がんばれよ。http://www.myspace.com/thechapmanfamily

Tcf1_2

なんといっても、Indie Dad もお気に入りのようだ。

自分の原体験である「UK パンク」の音って、こんな感じなのだと思う。パンク(特にUKモノ)は生き方・思想の前に「音」だ。70年代後半に、無条件で戻れる音にどうしてもシンパシーを感じる。わかりやすいたとえで言うと、The Rakes の 『Strasbourg』とか、The Future Head の元気なころの音とか、そういう感じです。もちろん、みんな現在的な味付けがされているので今聞いても聞きやすくはあるのだが。

The Chapman Family 。 とにかく今のうちに見ておかないと、来年どうなってるかわからない、という緊張感が観るほうにも感じられるので、とりあえずお記憶と記録に留めたい。

9月1日のKing's College での演奏後、彼らを会場前で見た。あとから聞いた話では、駐禁とられたそうである。同日、会場のエレベーターに閉じ込められたそうでもある。不幸な人たちだ。

The Chapman Family その2

The Chapman Family その3

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