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2007年10月 7日 (日)

Chemical Brothers

< 2007. 06. 24 @ Glastonbury Festival, The Other Stage >

フェスティバルで楽しめるか、楽しめないか。その最大の要素は「天候」だと言い切って良い。

「泥もフェスティバルのうち」ではあるのだが、実際芝生の上で横になれるかなれないかは、そのフェスティバルでの印象を180度違ったのもにするはずである。

たとえば、特に気に入ったバンドのでてこない午後の時間帯があったとしよう。メインのステージからすこしはなれた、すこしすいた場所に陣どり、大の字になって空を見る。遠くから流れてくるのがヘビーロックだったとしても、まったく自分の興味外の演奏だったとしても、なお、その「場」の雰囲気を十分堪能できるはずだ。気持ちいいですな。

ところが、雨が降り、芝生が一瞬にして「ただの泥」に変貌を遂げた場合、そこに寝っころがる、という選択肢が無残にも消えてしまう。そのフェスティバルの残りの何日か、もう「大の字」の快感に浸ることは永遠にできないのだ。一年間待ってきたフェスティバル。もう、おしまいなのさ・・・・。

ところで、物理的に考えれば、いくら雨がたくさん降ったとしても、それだけで「芝生」がただの「泥」に変身することはあり得ない。おびただしいたくさんの人間が、必要以上に踏んで、こね回して初めて泥が製造されるわけである。逆に言えば、人間の側で多少の自制をくわえれば、まだ「芝生」はがんばってくれる余地がある、あした晴れればまた「大の字」ができる可能性が残るわけである。

Chemical Brothers をちゃんと観たことは、実は一度も無い。ただ、フェスティバルに行けば、必ずどこかでやっている人たち、という印象がある。彼らの場合、たいていはそのステージのトリか、最後に近いところで出てくるので、そのフェスティバルの参加者は、だいたい足を運ぶことになる。とくに、すでに十分気持ちよくなってしまった方々は、必ず踊りに出てくることは、間違いない。

イギリスのフェスティバルの場合、全く雨が降らない、ということがあまり無い。どこかの午後にまとまって降ったとする。芝生は・・・なんとかぎりぎりガンバっているようだ。何とか「もって」くれ、明日まで。明日は晴れると天気予報も言っていたぞ。

ところが、たいていの場合、無残にも Chemical Brothers が、そのステージの最後を飾る確立がとても高いのである。腰砕けのわれわれは、彼らのステージが始まる前に撤収をするわけだが、翌朝目の前に飛び込んでくるのは、たいへん十二分にこね回されて製造された、「泥の海」である。昨日までたしか「緑」っぽかった視界が、有明海のように変身を遂げているのが常であった。観客が踊り狂った成果である。

そんなわけで、 Chemical Brothers はキライ、という話でした。

今年の Glastongury Festival はすでに報じられているように、近年の中でも最悪の天候状態であった。初日から雨が降り続け、初日金曜日の最初のバンドが始まった時点で、ほとんどのステージはもはや泥まみれであった。とにかく雨が多すぎた。イキナリ終わりましたな、今年は。

その後も雨は降り続け、最終日3日目も、最後の最後まで雨まみれであった。泥は深まるばかりである。すべての観客が無我に近い境地でいたに違いない。その最終日のエンディング、われわれは、精根尽き果てて帰途に向かっていた。John Peel テントから、The Other Stage を抜けて、出口へ向かうのだが、これが、ものすごく遠いのである。何度も気が遠くなりかけながら、雨の降る中ただただ歩いた。

途中、巨大な泥の海、いや The Other Stage を横切ったのだが、そこではこの日最後のトリの Chemical Brothers が演奏中であった。今日はもういい。好きにやってくれ。もう、泥はいくらこねても泥なのである。いままで嫌っていて、申し訳なかったな。観客は、といえば長靴の上の方まで泥につかりながら、みな踊り狂っている。素敵なやつらだ。泥祭り、楽しんでいってくれ、オレはもう、とにかく帰るよ・・・・。

後日、どこからか拾ってきた、「Chemical Brothers 直後の The Other Stage 」写真である。今これをパソコンの壁紙に使っている。

Glastonbury_2007

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