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2008年2月13日 (水)

The Raveonettes

<2003. 06. 29 @ Glastonbury Festival '03, Other Stage>

バンドのライブステージを観にいって、かわいそうなバンドに出会ったときは、強く記憶にとどまることが多い。ボーカリストが急病で倒れたため残りのメンバーだけで急場をしのいだ The Rakes 。最初は観客から罵声を浴びまくっていた。パブの片隅で照明効果一切なしに演奏させられていた These New Puritans 。メンバー2人だけのステージが、哀れさに拍車をかけていた。

しかし、あまりにもかわいそう過ぎて、ほとんど記憶から消えかけていたバンドを思い出したぞ。デンマーク出身のデュオ、The Raveonettes である。www.myspace.com/theraveonettes 

2003年のグラストンベリー・フェスティバル。彼らのことについてはそれほど高い関心を持っていたわけではなかったのだが、テレビやラジオですこし触れるだけではよく位置づけが判らないなあ、と思っていた。NYアンダーグラウンドのスピリットを受け継ぐ『ホンモノ』か、ただの『歌謡曲』か、この際だからライブを観て自分の目で確認しておきたいと考えたのである。

Other Stage という2番目に大きい屋外ステージで彼等の出番を待っていた。すると、演奏予定時間を待たずして、メンバーの一人がステージ中央までやってきて、マイクに向かって何事がを話し始めたのである。話を要約すると、以下のような内容であった。すなわち、彼らは当然ながら今日のこのステージをたいへん楽しみにしていた。ところが英国に向けて送り出した機材が通関で止められ入国できない。したがって、今日は演奏することができない。自分たちもとても残念だが、楽しみに待っていてくれた観客のみなさん、ゴメンナサイ、と。

これはなかなかビックリだが、やはり楽器・機材が一式ないということなので、いかんともしがたく、無念ながらも苦渋の結論であったに違いない。さすがに他のバンドから借りるというわけにもいかないのであろう。というわけで、 The Raveonettes、登場後10数秒で彼等の夏の甲子園は終了した。不戦負である。はかない晴れ舞台であった。コイツらの真贋を見極める一瞬の暇(いとま)すらなかったのである。

ロンドンに長く住んでいるので仕事上ヒースロー空港に日本人の来客を迎えに行くことも多い。自分自身の荷物は意外と「紛失」しないのだが、オレが空港まで迎えに行く客人の荷物はかなりの確率でロストしてしまう傾向にある。自分のせいではないのだが、長旅で疲れきった上にロスト・バゲージという仕打ちを受けて呆然とたたずむ客人の姿を見るにつけ、なんとなく申し訳ない気持ちになってくる。こんな使えない空港で、どーもすいません。

オレは日本人ではあるのだが、一応英国在住の人間を(勝手に)代表して、The Raveonettes のメンバーが立ち去ったステージに向かって、「使えない国でどーもすいません。」と唱えた。海外からの来客に対する最低限の気遣いである。

Ravo

彼等の MySpace ページより。

The Raveonettes は雪辱を晴らすために翌2004年にもグラストンベリー・フェスティバルにやって来た。New Band Tent (現 John Peel Stage) に格が下がってたけどな。ところで、わたしはすでに興味を全く失っていたので、この年彼等の演奏時間は、別なステージに行っておりました。人間、所詮そんなものだ。

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