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2008年7月26日 (土)

The Libertines

< 2003. 06. 28 @ Glastonbury Festival '03, The Other Stage >

梅雨明けの日本でうだっている皆さんには申し訳ないが、ヨーロッパの夏の方が多少は過ごしやすいと思う。

多少、と遠慮がちに言ったのは、7月の下旬現在26~27℃くらいの気温がここパリでは続いており、このあと昨年のような冷夏になるのか一昨年のような猛暑になるのか、見極めが難しいからだ。有名な話だが、2003年の「ヨーロッパ猛暑」では、ここフランスで数千人単位のじいさんとばあさんが、ただただ暑さのために死亡したという、まるでインドのようなことが発生した。おととしの夏にはそれが実際にありえるだろう事を自分自身でも体感した。なにしろ、会社のオフィスにももちろん自宅にも、エアコンが付いていないのだ。

オレが借りているアパートは、窓からエッフェル塔の上3分の一だけ見えるという中途半端な景観が意外と気にいっている。しかし、5階建ての最上階に位置するこの場所は、屋根のトタンが真夏の日光をすべて吸収するため、中は蒸し風呂だ。夜はセーヌ川で大量発生する「蚊」を防ぐため、スーパーで買ったフランス製電気蚊取りをセットし、窓を全開にして半裸で床についたものである。寝苦しい中、「ああ、2003年のじいさんたちは、こんなカンジで死んでいったのだな・・・」としみじみと寝もだえながら朝を迎えたのであった。

おととしの夏、会社の中はもっと厳しかった。一応日本の会社のサラリーマンなので、ワイシャツにネクタイそしてスーツという姿で出勤するのだが、午後の強い日差しが照りつけると、席に座っていても背中は「鉄砲汗」だ。仕事に集中できない。暑すぎて気を失いそうなので、勤務中外に散歩に出かけたことが何度もある。外の方が絶対的に「すずしい」のだ。そして夜になり、多少日差しが弱まってくると(外はご存知のようにPM10:30ころまで明るい)、フランス人同僚が皆帰っていなくなったころあいを見計らい、楽チンなTシャツに着替えたりしたものである。会社で開放的にシャツを脱ぎ去る瞬間が、ささやかな楽しみでした。

今年はなんとかこの26~27℃くらいでとどまってくれ、と願いをかけているのである。去年のようにず~っと20℃前後というのも、さびしいけどな。

さて、このように普通のサラリーマンは仕事中堂々と着ているシャツを脱ぎ捨てるわけにはいかないが、一方では「シャツ脱ぎ」を人さまに見せることを仕事にしているヒトタチもいる。言わずもがなだが、バンド関係の方々である。

もちろん熱演すれば本人はだんだん暑くなってくるし、客席も興奮して会場の中がだんだん熱気に包まれてくるはずなので、ステージが進むにつれてミュージシャンが着ているものを一枚づつ脱いでいくのは良くあることである。だが、世の中のミュージシャンには2種類いて、一方は上半身裸になる人たちで、もう一方は、いくら暑くなっても上半身裸にはならない人たちである。そして、前者の方々は、実は暑い暑くないにかかわらず、そもそもハダカになるのが好きな人たちだ、と思っている。

The Libertines のカールとピートは、両名とも断然「脱ぎ」派だ。The Babyshambles をレディングフェスティバルで観たときだが、テントの中のステージが熱気に包まれてくると、汗まみれのピートはついに自分の白いシャツを脱ぎ捨てた。これは、正統派の「脱ぎ」といえよう。

だが、ピートを欠いて出演するのしないのと話題になったグラストンベリー '03 の屋外ステージで、カールは登場した瞬間から上半身ハダカであった。はっ、早い。というか、脱いですらいない。最初から着ていないのだ。ちなみにここは、スペインのサマー・ロック・フェスティバルではなく、まだ荒涼とした風が吹きすさぶ、6月のグラストンベリーだ。ヤツは暑かったのかも知れないが、オレのココロはさらに寒くなってしまった。

カールとピート。どちらも「脱ぎ」派なのだが、オレはなんとなくだがピートのほうに好感を持った。世の中にはシャツを脱ぎたくても脱げないサラリーマンがたくさんいるのだ。人前に出てくるときくらい、何か着なさい。

Carl

Flickr より、最近の Carl Barat 氏 (Dirty Pretty Things)。The Libertines 時代からの同僚ドラマーと二人合わせて「脱ぎ」派だ。

最近出た Dirty Pretty Things の新譜は、同じ時期に出た Yeti (The Libertines もとベーシストのジョンのバンド)の新譜よりも各誌のレビューの点数が低かった。もはや職業「ハダカ」のハダカ大将である。

* こちらからコメントバックできないので、追記します:

上には上がいるものです。ところで、ジョニー自身も以前はカールとピートと同じバンドにいたわけですよね?今は仲が悪いのかも知れないが、「脱ぎ」つながり、「ハダカ」ソウルメイト、とも言えるわけです。よく、宗教原理主義者は「過激」なほうがエライ、とされると言いますが、「ハダカ」教の内輪の争いが激化した結果が今日のジョニーの脱ぎっぷりかもしれません。

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コメント

そんなカールがNME誌で「(RazorlightのJohnney Borrelを指し)あいつとはもう会いたくない。すぐ裸になるし、いつも汗をかいてるから。」とコメントしていました。

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