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2008年8月12日 (火)

Screaming Tea Party その2

< 2008. 05. 17 @ Horations Bar, Brighton, The Great Escape '08 >

オレが「ライブ道」を突き詰める活動を日々おこなっている中でも、将来にわたって決して忘れることのないであろう「不思議なモノ」を見た経験をここでお話したい。

それは今年の5月、ブライトンで開催されたグレートエスケープ('08)の3日目最終日、Horations Bar という会場で行なわれた、Stolen Recordings ホストのイベントを、かなり早めの時間から待機していたときのことだった。

この Stolen Recordings というレーベルは、オレの個人的なイチオシのバンド、Pete and the Pirates や、Let's Wrestle を擁しており、よって彼らがその夜の「トリ」と「トリ前」を務める予定になっていた。そしてもうひとバンド、一年ほど前初めて観て衝撃を受け、感動を覚えた、本邦の誇る Screaming Tea Party も全4バンド中、2番手で登場するという。このラインナップは自分にとってとにかくメインイベント級だったので、本来はあちこちの会場にいろいろなバンドを観にいくべき性質のショーケース・フェスではあったが、オレはこの日、宿泊ホテル近くの別会場で2バンドほど軽くながしたあと、この Horations Bar に一目散に向かった。この会場で当日最初に登場するバンド、名も知らぬバンドだったが「レーベル買い」で期待できそうな新人の演奏途中に滑り込んだ。Screaming Tea Party のステージがはじまるまでには、まだ時間が十分ある。

ここの Horations Bar というところに入るのは初めてだ。過去2回のグレートエスケープでもここが会場になっていたかどうか、記憶にない。それも道理で、ここはブライトン名物の桟橋に設置された遊戯施設やゲーセンに隣接した、ただの典型的なパブである。普段からライブを行なっているような場所ではない。その中の奥まったところに、無理やりステージをこさえているだけである。音響・照明・演出上、まったく期待の持てるものではなかった。

だが会場に入ってすぐ、ここも意外と悪いことばかりでもないな、と感じた。なによりスペースがかなり広い。混みすぎでせっかくのバンドが楽しめない、ということはなさそうだ。それと普通のパブなので、まわりにはソファーやらテーブルがたくさんあって、観客は立ったり座ったり、ビールやつまみを置いたりと、けっこう和やかな雰囲気が漂っている。バンドを真剣に見てない連中もいるようだが、それを含めてなんとなく「ぬるめ」の一体感があって、Stolen Recordings のアットホームイベント、という趣があって良かった。

だが、いくらアットホームといっても度を越えてはいけない。

最初のバンドが演奏中、観客の中には Screaming Tea Party を応援に来たと思しき日本人の姿がちらほらと見られた。メンバーの友人達がいるのかもしれない。そしてふと目を見やると、その方々のうちある一団が、バンドの演奏中、ステージ前の最前列にあるソファーに陣取りながら、毛布(?)を首までかけて就眠されていた。

たしかに最初のバンドは無名ということで、フロアの人影はまばら。観客は皆ビールを立ち飲みしているか、後ろのほうの連中はテーブル席などに座りながら鑑賞している。ところがこの会場がもともと普通のパブであるがために、けっこういいかげんなレイアウトになっており、なぜだかステージ前に巨大な数人がけのソファーが横向きに鎮座していた。混んではいないし座ってライブを観るのは全然アリだ。だがそのみなさんは、他にもいろいろと選択肢のある中でよりによって一番前、すなわち演奏中のバンドの目の前で、ほぼ睡眠状態になっていたように思われた。

おれもライブハウスで就寝中の方を目にしたことは何度かあるが、毛布を四隅にきっちりのばしてきれいな形で床(実際はソファーですが)についている人間の姿を見たのははじめてだ。日本人の几帳面さがうかがい知れる光景ではあったが、いかんせん場所が演奏中のバンドのすぐ手前、というか真横である。オレを含めて観客の95%にはいやがおうでもでも目に飛び込んでくるかなり不可思議なビジュアルになっていた。はっきり言うが、オレは彼らが気になってしまい、けっきょくこれをず~っと観ていたため、肝心のバンドの記憶がないのである。あきらかにバンドの「負け」であった。

当然ながら Screaming Tea Party の演奏が始まると、この一団は起き上がってステージのまん前で声援を送っていた。おれが見たのは以上だが、今日に至るまで、アレはいったいなんだったのか、自分の中で結論が出ていない。だれか答えを教えてください。

①具合が悪かった=いや、そしたらなにもスピーカーのまん前で寝なくても・・・。Screaming Tea Party のときは元気そうでしたよ。

②寒かった=うーむ、この一団は会場の中で随一の厚着、ロングコートを着用されていました。室内は、気温的としては半そでシャツでも十分なくらいでありましたが。

③とにかく眠かった=だったら、毛布かけないで寝てないふりするとか・・・。

③なにかのパフォーマンス中=たしかに見た目はアート感100%のファッションだったので、この説を支持したいです。結局バンドも食っちゃったし。

さて、そんなあとはじまった肝心の Screaming Tea Party であるが、ちょっとばかり期待にとどかないステージであった。やはり音響が悪かったのはこのバンドにとっては痛手だった。あの切り刻むようなギターのノイズが出てこないと、正直インパクトが弱い。そしてなにより残念だったのは、いつのまにかメンバーチェンジがあり、ドラマーが変更になっていたことだ。あのラテンのお姉さんがこのバンドの良い味付けだったんだが、みんな深刻な顔をしたバンドになってしまったので、オレも深刻さが移ってしまって、彼らの演奏を聴きながら自分の眉間のしわを寄せてしまいがちであった。

好きなバンドなので、もう一度良いコンデションで観ておきたい。

Great_escape_2008_097

@ Horations Bar

くどいが、このバンドすら、その「パフォーマー」に食われてしまった、といっても良いだろう。

Screaming Tea Party (その1)

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