« The Paddingtons | トップページ | Late of the Pier その2 »

2008年10月24日 (金)

Million Dead

< 2003. 12. 02 @ The Garege, London >

さて、ヘビーロックというのか、エモというのかよく分からんが、突然シャウトしたりする例のあの音のことである。

2001年ころだったかのレディング・フェスティバルでは、メインステージで出てくるバンド出てくるバンドすべてがごっつい体格のヘビーロック系アメリカ人で、しかも低音のおどろおどろしい声で叫び続けるものだから、かなり恐れ入ってしまった記憶がある。

個人的には正直ちょっと勘弁していただきたい方面の音楽だったので、別に観なければいいだけの話ではあった。ただまあ、せっかく晴れてもいるし、日向ぼっこをしながらビールを片手に寝っころがって垣間見る分には、そんなに悪いということでもない。知らないバンドばっかりだし(その世界では皆超メジャー級)、なあるほどねえ~と自分の知らない世界をしばし楽しんだ。

しかし、みんなほんとにガタイがいいよなあ。何食うとあんなでっかくなるのかのう、などと感心したのは、普段接しているイギリス人ならびにUKバンドとは明らかに体のつくりが違って見えたからである。したがって、この手の音楽は、ひょろひょろっとした英国人の青二才が演奏したとしてもあまり「さま」にはならないだろうな、いやむしろ、まったく別のものになってしまうだろうな、などとどうでもいいことを考えながら眺めていたのである。

もちろん、イギリスにもKerrang 系の悪そうな面がまえをした、コピーバンドみたいな連中はたくさんいた(体格的にはアメリカのバンドの縮小80%くらいの見え方だった)。だが、もちろんわざわざ観に行きたいという興味がわく連中ではない。それから1年か2年もたったころだろうか。ふと見たMTV2を通して、お約束のシャウトをしながらもオレの琴線に触れる音を聞かせてくれた初めてのバンドは、果して、ひょろひょろっとした英国人の青二才がボーカリストであった。名前は Million Deadwww.myspace.com/amilliondead  歌のタイトルは [ I am the Party ] といった。

運よく彼らの「初ヘッドライン」ツアーをロンドンで見ることができた。12月の寒い日だったが、会場の The Garage はものすごい熱気に包まれていた。とても良いステージあでったことを覚えている。

もちろん彼らだけにとどまらない。曲作りの巧者 Biffy Clyro、外見がオタクの集団にしか見えなかった Reuben、その年のマイ・ベストアルバムを提供してくれた Jarcrew、などなど、あっち方面の音をベースにしているが、「さすがイギリス!」とひざを叩きたくなる連中が次々とあらわれた。アメリカ人とくらべて、やはり食ってるものも違うのだろうし、体格も違えば音も違ってくるのだな、とひとり悦に入ったものである。

ただしこれらの連中は、今は残らず解散してしまったか、音沙汰がなくなったか、あるいは、その音の内容を大きく変えてしまった。うまく進化した連中もいれば、だれもついてこられなくなってしまったバンドもある、ということなのだろうか。だがオレは今でもこのころの彼らの曲を、比較的くりかえし聴いていることが多いのである。この Million Dead も、2005年ころには活動を休止、すなわち残念ながら解散してしまったようだ。そのあとのことはまったく追いかけていなかった。

ところで、オレから青二才呼ばわりをされた、かなり細身のボーカリスト、Frank Turner 氏であるが、知らないうちになんとアコースティック・ギターをかかえたミュージシャンとしてしっかりと復活していた。http://www.frank-turner.com/ www.myspace.com/frankturner  今年のグラストンベリーやレディングのフェスティバルでは見逃していたので、まだ目にしてはいない。しかし、MTV2ではかなりチャートも上昇中で、今注目株のようである。音は直球で、以前のような泣かせどころを用意するような曲とは違ったポジティブ・シンガーだといえるだろう。

この人はイートン校というイギリスで一番有名な高校をでているお坊ちゃん出身だ。だがロックに目覚めて、ロックでヒッピーな世界を突き詰めているに違いない、自由人なのだと思う。Million Dead の良さや持ち味も、このヒトのキャラクターに負っていたにちがいない。このヒトの今やってる音楽は、あんまり面白そうなものでもなかったりするのだが、来月パリの Fleche d'Or に来るというので、ぜひかけつけて声援を送ってあげたいと考えている。

やっぱりオレはヘビーなんたらや、エモなんちゃらが好きなわけではなくて、良質の英国音楽が好きなだけなのであった。

●コメントバックできないので、追記します。

コメントありがとうございます。ジョー・ストラマーの父親が外交官で、トルコで少年時代を過ごしたのににてますよね。せっかくなので曲、貼り付けました。 

« The Paddingtons | トップページ | Late of the Pier その2 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

見ましたよ、Frank Tunerの新曲「Long Live The Queen」のPV。ちょっと調べたら、彼、バーレーンで生まれたんだそうです。で、ウィンザーで育って、イートン校は奨学生だったみたい。バーレーン生まれのウィンザー育ちって、やっぱりお坊ちゃんな感じしますねぇ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/460350/24703499

この記事へのトラックバック一覧です: Million Dead:

« The Paddingtons | トップページ | Late of the Pier その2 »

フォト
無料ブログはココログ
2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31