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2009年5月 3日 (日)

Golden Silvers その2

< 2009. 04. 25 @ The Black Cap, Camden Crawl '09 >

今年も Camden Crawl ('09) に行ってきました。なかなか思い出深いステージや、心に残る新人さんをいくつか観たので、あらためてレポートしてみたい。

ところで、この Camden Crawl 自体は「音楽タウン」カムデンで昔から開かれているイベントなのだが、ここ数年来、昨今のバンドブームやフェスティバル・ブームを受けてだんだん充実、というか大型化の一途をたどっている。昔は平日1日だけのイベントだったのが、2006年からは平日2日間、2007年からは週末に移動して、昨年あたりは昼間のイベントも増えきた。そしてついに今年は Round House という大バコ会場まで加わることになってしまったのである。

これまでの Camden Crawl でもビッグネームが「シークレット」で登場したり、あるいは極端に小さな会場で演奏したり、と「ライブハウス」街カムデンならではの企画がいろいろあったりはしたのだが、当日になるまで彼らがどこの会場で演奏するかはイベント参加者には知らされていなかった。しかし今年は Round House というキャパのあるコンサート会場で、Kasabian やら Yeah Yeah Yeahs、The Enemy などの有名バンドが登場すると、あらかじめ告知されていたのである。いままで存在しなかった「メインステージ」のようなものがついにこのフェスティバルにも導入された、というわけか。イベントチケットも今まで以上に発券されたに違いない。

なんだかこのイベントもずいぶんと趣の違ったものになってきたなあ、などと感慨にふけりながら今年も Chalk Farm Road という南北に走るカムデンの目抜き通りを何回も往復したのだが、基本的にオレは新人発掘というか発見が主たる目的なので、Round House でビッグネームを観ることは無い。

初日の金曜日、オレが出かけたどこの会場も比較的すいていた。何度かこのブログでも書いたとおり、15ヶ所ほどある会場(ライブハウス)は、どこもそんなに大きなキャパシティを持っていない。したがってちょっと人気の有るバンドだと入場制限待ちの列ができるのが常である。だから、毎年どのタイミングでどこに移動するかで頭を悩ませるのであった。ところが今年に限ってはおなじみの「列」が見当たらない。頭を悩ませた割にはスムースに会場から会場へと移動できたのである。

翌日の土曜日も似たような状況だった。観たいバンドはどこも「列」なしで入場できる。これはきっと Round House 効果で、みんなあの大バコに行ってしまったのに違いない。そう思って甘く見たのが失敗だった。

昨年のグラストンベリー・フェスティバル ('08) で初めてその音を聞いて、あまりに面白かったので寝そべっていたのを立ち上がり、最前列近くまで走って観にいったバンド Golden Silvers 。それからほぼ一年がたつのだが、ついにアルバムもリリースだ。実は今年の Camden Crawl でも演奏するというのでかなり楽しみにしていた。

土曜日のイベントも後半にはいり、意気揚々と彼らの出演する会場に向かったのだが、そこでみたのは今年最初にして最大の「入場制限列」であった。「しまった!」と声を上げたが完全にオレの作戦ミスだ。数百人も並んだこの列は明らかに会場のキャパシティを超えている。つまり中が一回完全に入れ替わったとしても会場には入れない勘定だ。これは完敗である。気を取り直して近くのいくつかの会場を目指したが、どこもかしこも長蛇の列だ。4件目、ようやくは入れたのは今さっきオレが出てきたばかりの会場であった。

Camden Crawl 、今年も「らしさ」は変わっていなかった。そういえば、道すがら2階建てバスの上で「地元バンド」の Madness が演奏しているのが垣間見えた。今回のイベントの一環だ。路上のゲリラライブだから観客の95%以上は Camden Crawl とは関係ない買い物客や通行人・勤め人だが、もちろんみんなこの国民的な人気者である Madness がカムデンからデビューした人たちだと知っているので大喜びだ。こういう企画ならイベントの大型化も悪くないか、とも思ったりした。

ところで Golden Silvers だが、知らないうちに人気者になっていた。今月ここパリにも来るようなのだが、これまた無念にも Great Escape (ブライトン)の日程とかぶっているので観にいけない。新曲もキャッチーでいい感じだし、今年またどこかでもう一度見ておきたいバンドだと思う。来月の グラストンベリーでも凱旋ステージを2回ほどおこなうようなので、とりあえずはそこに足を運んでみたい。

今年もフェスティバルの季節がやってきました。

Canden_crwal

Flickr から拾ってきた写真。ラウンドハウスのリストバンド交換所。

ところで Gladen Silvers の長蛇列に並びかけたとき、ライブハウスのセキュリティガードが「みなさあん、この辺に並んでいる人は45分待ちで~す。」などと何の根拠も無いことを言っていたが、オレたち以外、誰もその場を離れようとしなかったことは驚きだった。 当日のカムデンは、このイベントと無関係にいつもどおり大賑わいだった。そもそもどこのバーでも酒を飲むために皆列をなしている。Camden Crawl の観客も、一般の友人との語らいが目的のひとつなので、並んでおしゃべりができればそれで十分に見える。うまくいってバンドが見れれば大もうけ、といったところか。この点元を取ろうと(よく言えば、十分堪能しようと)、緻密に計算して動き回るオレのような日本人とくらべて、英国人はずいぶん余裕の有る週末の楽しみ方をするな、と思った。

● Golden Silvers その1

●追記: Golden Silvers 、グレートエスケープにも出演するようでした。ただほかに見たいバンドとかぶらなくもないので、やはり緻密に計算してせこく動き回るかんじでしょうか。

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