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2009年8月16日 (日)

Fujiya And Miyagi

< 2009. 08. 07 @ Paris, Festival FnacIndetendances >

オレは Fujiya and Miyagi が大好きだ。www.myspace.com/fujiyaandmiyagi もちろん楽曲もすばらしいが、日本人的に考えればこれを超えるバンド名はこのさき向こう20年くらいはでてこないであろうとさえ思われる。そしてこのバンド名がいかにすばらしいかを我々に常々思い出させてくれるのは、言うまでもなく彼ら屈指の名曲 [Ankle Injuries] であろう。

♪「ふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっ・・・・」と延々繰り返される自らのバンド名の連呼。この不可思議な感覚にハマってしまい、夜な夜なヘッドフォンで何度もリピートして聴いているオレのような人間も、決して少なくないだろうことは想像に難くない。何年も前の曲なのに、いまだにiPod でリピート演奏しながら街を闊歩することもある。

そんなわけでロンドン在住時代から常に観にいきたいと思っていたし、彼ら自身も活動は比較的活発であるにもかかわらず、なかなかめぐり合うタイミングがあわずにパリに引っ越してきてしまったが、パリでも人気の彼らはよくやってくる。しかし、たいがいはオレのような素人中年日本人サラリーマンにはそのドアさえ発見することができないような秘密めいたおしゃれクラブが演奏会場だったりして、今日までついに一度も目にすることができていないまま、マイ幻バンド化してしまっていたのである。

ところで、待てば海路の日和ありなどと申します。このたび彼らはパリの夏の風物詩であるParis Plages にやってくるという。去年 Pete And The Piretas を観にいったこともあり、場所の勝手も分かっている。Paris Plages というのは、真夏の一定期間、海のないパリ市民のために市が主催してセーヌ川河畔を一定範囲、「ビーチ」として開放し、そのために一部交通を遮断してつくる、いわば人工日光浴場+市民の憩いスペースだ。あちらこちらにビーチチェアがおかれ、ビヤスタンドがでたりするのだが、小型プールや小さなイベントスペースなどがいくつもあるわりには、やはりニセモノ感というかさびしさが拭い去れないものでもある。

去年見た Pete たちのステージも、そのセッティングは小規模並びにかなりいいかげんなものであって、まあ所詮お祭りの余興の程度を超えるものではなかったが、とにかくライブハウスというライブハウス、全てがお休みになってしまうこの夏場の8月にお気に入りのバンドがタダで観られるのはたいへんありがたいことだ。しかも今年は待望の Fujiya and Miyagi がでるというので、喜び勇んで会場に向かった。

彼らの出演時間が夕方早かったため、オレは就業時間終了早々に会社をとびだし車に乗った。Paris Plages 自体の交通規制があり、目的地に近づいてくるとやや渋滞気だ。会場近くの公共地下駐車場に車を停め、河岸についたときはちょうど彼らの演奏時間が始まるころだった。さてここからステージまでは5分以上歩くかな、と思い始めて足を踏み出したとたん、どこか向こうの方からもごもごとビートが鳴っていることに気がついた。いかん、もうはじまってしまったぞ! [Ankle Injuries] が最初から演奏される可能性は少ないと信じたいし、むしろ最後の曲に違いないはずだ。ほはいえ気がせいて早足になる。

さて、ここからオレの知っているはずのステージ方向に向かって歩き出したが、ビートの音量はどんどん小さくなるぞ。もしかしたら今年は場所が違うのか?案内図を見てもよくわからない、というかステージ場所がどこにも描かれていない。右に左に文字通り右往左往したが、音の方向に行き着かない。気はあせるばかりだ。こんなことで迷っている場合ではない、と、そもそも目指しかけた「去年のステージ」まで6~7分かけて歩いていってみると、ことしはなんとビーチチェアが置いてあるだけだ!

気を取り直して案内板を凝視し直し、ことしのステージが河岸ではなくて市役所前広場だと分かったときにはもう演奏終了時間間近。ちなみにオレが車を停めたのが市役所の駐車場だったので、振り出しにもどるかっこうだ。汗をだらだら流しながら市役所前に着いたとき、彼らは最後の曲 [Ankle Injuries] のエンディング直前だった。オレが姿を見ることができたのは、ラスト30秒。そのときの記念すべき光景である。オレは復讐を誓った(何に?)↓

Img_3694_1

@ パリ市役所前広場

とつぜんやってきて割り込むやいなや、♪「ふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっみやぎっふじやっ・・・・」と半泣きながらも大声でさけぶ日本人のオヤジを見て、気持ち悪がっていたパリのみなさん、すいませんでした。

●コメントバックできないので追記します。

アリさん、コメントどうもありがとうございます。彼らがいなければ、自分自身40歳も過ぎてから「これからはジャージだ!」とジャージに目覚めなかったと思うので、そういう意味でも人生に影響を与えてくれたバンドといえます。

なお、翌週の8月15日、今度は Kap Bambino が出演するというので再び出かけてみたところ、急遽キャンセルした模様。しかたなくその他のフランス人カスバンドをしばらく見ていたのですが、あまりにもつまらなく、耐え切れずに15分で退場。ステージのみ遠めで観光写真風に撮りました↓

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コメント

文章がおもしろすぎます。

そしてこのプロモ、かっこいいですね。

話がおもしろすぎます。

そして、このプロモはかなりかっこ良いです。

あれ、何回も同じのすいません。

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